連載中 ミステリー
フォントルナー町の閉鎖的殺人事件
フォントルナー町の閉鎖的殺人事件
# ミステリー
毎日いつも起きて、朝飯食べて、着替えて、そして署で
オフィスに座り
窓を眺める。
小鳥が毎日飽きもせず同じような声で鳴き
車が毎日同じように通っていく
リピートしてる退屈な騒音が聞こえてくる
この町、フォントルナー町はいつも通り平和。
毎日毎日同じようなことの繰り返し。
そしていつも通り私はオフィスで暇つぶし。
さっきからこんなこと言ってるが別にこの退屈すぎる毎日は嫌いというわけでもない。だが何か…もっとこう、何かが…
まぁ生活に特に不自由はないし退屈なのも平和だからだし文句はない…ないのだが……
神よすこしは退屈紛らわせる何かをあたえt
バタン!!
K「部長!!大事件です!!!!!」
どうやら嬉しいことに神は私に退屈させてくれないみたいだ
探偵が消えた世界
探偵が消えた世界
# ミステリー
「探偵」 それは、警察ですら解けない事件を解決する存在...
しかし、探偵はある絶対的ルールにより成り立っている。
それは、
①探偵が居ること ②事件があること
③警察がその事件を解決出来ないこと
④その事件の解決を探偵に頼むこと
の四つだ。
もし...
①と、④が消えた世界があったら...
どうなるのだろう....
青い箱
青い箱
# ミステリー
「ここに二つの箱がある。片方は赤い箱、もう片方は青い箱。どちらか一つしか選べないとしたらどっちを選ぶ?」
彼が僕に問う。
真っ暗な何もない部屋で、下からライトアップされる鮮明な赤と青。
「赤い箱」
僕は答えた。
青い箱のライトが消え、箱は闇へと消えて無くなった。
残された赤い箱。
彼は蓋を取り去る。
「ジャーン!中身は汚れた万年筆でした!」
見覚えがある。たしかにこれは僕の万年筆だ。
…こんなに汚れてはいなかったけれど。
「人生は取捨選択の連続。君は赤い箱を選んで、そして青い箱を切り捨てた。その中身を見る機会は永遠に来ない」
僕は耐えきれなくなって彼に尋ねた。
「一体僕は何をやらされているんだ?」
「それが君の第一の質問でいいの?」
頷く。
彼の出す選択肢を僕が選んでゆくごとに、きっと一つずつ彼は質問に答えてくれる。
「これは君の"罪"を知るための時間だよ」
自殺したら死ねない理由ができました
自殺したら死ねない理由ができました
# ミステリー
…あれ、私死んでない?
全身血だらけ
身体中の骨が折れているようだ
そう、私はビルの屋上から投身自殺したんだ
でも、生きてる
地面に衝突する直前に見た『アレ』
『アレ』を見た限りは、死ねない
ちょっと前まで死ぬことしか選択肢になかった私だが、今ならある
『アレ』を手に入れる、この手で
そう決意すると、私は立っていた
ボロボロの体のまま、何故か動けていた
痛みさえ感じない
さあ行こう
妖怪探偵つちふまず
妖怪探偵つちふまず
# ミステリー
「この後、家で飲まない?」
久しぶりの再会から話が弾み、家に誘ってしまった私の一言に彼女は目をまん丸くさせた。
偶然にあった夜の道端でこんなことを言われるとは全く予想外といった反応だ。しかし、彼女は何も言わずに俯き私の手を握る。
合意を確かめ、タクシーを止めようと手を上げたその瞬間、目を爛々と光らせた男が私にぶつかって来たと同時に腹部に激痛が走った。
「きゃああああ!」
彼女の悲鳴と共に私は地面にドサリと倒れ、辺り一面を赤く染め上げる。
私は意識が朦朧としながらもはっきりと誰かの声が聞こえた。
「これで俺の役目は果たされた、次はお前の番だ」
完全に意識が途絶え、次に目を覚ますとそこには、、
平和にニートしていた僕を狂わせた、窓から見えたアレ
平和にニートしていた僕を狂わせた、窓から見えたアレ
# ミステリー
ああ、今日も最低な一日の始まりだ
今日でニート歴1年
履歴書にニート1年って書けるな
まあでもここで「履歴書」なんて言葉が脳裏に浮かぶ時点で俺はまだ完全なニートとは呼べないとも言えるな
窓を開ける
ニートの中には太陽光アレルギーの奴もいるらしいが、俺は違う
毎朝(週5回は12時前には起きるようにしている、偉い)起きてまず最初にすることは窓を開けることだ
太陽も、風も、外の喧騒も気持ちがいい
家の外など恐るるに足りない。なぜなら部屋という聖域【Sanctuary】に守られているからだ
窓を開けたからといって聖域【Sanctuary】の神聖さは失われない
朝(12時前)には起きる・外を必要以上に恐れない
このふたつの点において俺は他のニートたちと一線を画すと言えるな
この窓からはたくさんの日常が見える
今日は日曜か
子連れの家族、カップル、老人、子供たち
ん?『アレ』はなんだ……?
変わった依頼者と変わった殺人事件
変わった依頼者と変わった殺人事件
# ミステリー
募集停止中
ぼくは探偵である。
主に浮気調査が普通であるが。
今日はちょっと変わった依頼者が来た。
その服装が意外だった。
その姿はー
脱!脱出ゲーム
脱!脱出ゲーム
# ミステリー
「はっ⁉︎」
気がつくとベッドの上にいた。
最近は毎晩のように悪夢にうなされている。
とはいってもどんな夢を見たのか覚えていない。思い出そうとしてみてもダメだし、妙に嫌な気分になるので考えないようにしている。起きた時の汗の量が多すぎて扇風機の風に当たっただけで寒気がした。
でもその原因が何であるのかは分かっている。ストレスだろう。
社会人になってからずっと営業マンとして頑張ってきていたが1年前に転職をして、やっと解放されたと思っていたが結局また営業マンになってしまった。
「君は前の会社で営業をやっていたのか!その経験を是非ともウチの会社で活かしてほしい!」
配属先の上司からそんな事を言われてしまうと断ることが出来なかった。せっかく転職したのだから自分の意見を言うべきだったと後になって思っているが、もはや手遅れのようだ。
朝起きたら〇〇になっていた
朝起きたら〇〇になっていた
# ミステリー
鏡にうつった自分の姿を目のあたりにして、俺はたじろぐ以外に何もできなかった。
「な…ん…だと…」
昨日の夜眠りについたときには、確かに何の変哲もない22歳の男のだった。
今までだってそうだった。
朝起きたら、昨日より1日だけ歳をとったつまらない自分がスタンドミラーの中にいた。
それが何故、今朝に限ってこんな姿が鏡の中にあるというのか。
「わけが分からない…」
鏡の中には、なんと
ある調書
ある調書
# ミステリー
令和2年9月10日午後2時52分、被害者近藤道夫に対する殺人容疑で被疑者安藤武道が警視庁中板橋警察署に通常逮捕された。
安藤武道が逮捕されるにあたり、中板橋警察署刑事課、警視庁刑事部捜査1課などにより証拠集めがなされた。
しかし、直接的な証拠は集まるものの、その犯行動機は謎のままであった。