春夏秋冬

春の手紙

僕は、今でも、覚えているよ。

 君と出会ったときのこと。

 それは僕の名まえと同じで春。

 君は、君の大切な人と一緒にいたね。

 で、つぎに会ったのは……。

 夏だったかな?

 君は、大粒の涙を流していた。

 僕は、そんな君に声をかけてあげれなかった。

 そんな君を見て。

 季節が流れて……。

 秋。

 君は、僕の大切な人になった。

 とっても、とっても大好きな人に

 冬。

 今度会うときは僕と結婚してください。

 僕の大切な人へ。

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夏の手紙①

春へ。

夏です。

あなたに出会えたこと、私は今でも軌跡だと思う。

もうあなたがいなくなって18年が経ちました。


ねぇ、あなたは覚えてる?

あの日、あなたと出会ったのも桜が舞う日だったね。

人生なんか一人で生きていけると思ってた。

いつも、通う学校。

いつも、受ける授業。

退屈だといつも思ってた。

いつも、それが普通なんだと思っていた。

でも、ある時思った。

これでいいんだろうか?

退屈だ。

そう思い始めたのは、中学1年の時。

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