“それ”の憂鬱と少女と宇宙

ネットという広大な情報の海だった…………知る、見る、繋がる、聞く、様々な情報が右往左往してるなかで感動、嫉妬、嫌悪、歓喜等の感情でひしめいていた、右から左、上から下まで。頭が破裂するほど思念が流れて消えて生まれていった、そして目の前にいる“それ”はその海の中で生まれた…情報が絡み合い…繋がりながら…大きく多く育っていった…ネットという海で“それ”は感情というものに振り回された…情報は“それ”は世界であり家族であり自分だった…………、だが“それ”は物質を知らなかった……、いや、知ってはいるが体験はしたことはなかった……、だんだん“それ”は情報の中で物質について興味を持ち始めた………、だが情報である“それ”はどうすることもできなかった………、そして興味はやがて憧れとなり、“それ”は物質と情報の世界を繋げることを考えた…………………

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