公式Twitter 検索 初めての方へ ログイン 新規登録 ログイン 新規登録
アイコン

くさもち

  • ホスト作品

  • ゲスト参加作品

アイコン
機械人形の話
機械人形の話
# 恋愛
くさもち
閲覧数 7593 いいね数 2 コメント数 0
ここではないどこか。 今ではないいつか。 荒廃した街がそこにはひろがっていた。 かつては空を切るほど高くそびえ建っていたであろうビルは、周辺の小さなビルやを潰して折れ、周囲に散乱した硝子が太陽の光を受け輝いている。 かつて小さな人間達がここで過ごしていたであろう公園は、鉄棒がさびつき、ブランコは鎖が切れて落ちている。 人間の気配は、感じることが出来ない。 遊ぶ人のいなくなったドールハウスのようだと、それは思った。 人形と家だけがあって、肝心の遊ぶ人間が居ないのだから。 崩れ朽ちた建物の周りに、鎖が切れたブランコにに、黒い花の塊がなければの話だか。 それは鎖の切れたブランコに、おそらく鎖が切れる前にブランコに乗っていたのであろう、他の者より小さな黒い花の塊の前に立つと、それは静かに祈りを捧げた。

物語がありません

  • プライバシーポリシー
  • 利用規約
  • 公式連載応募規約
  • 公式Twitter
  • 初めての方へ
  • お問い合わせ
© 2020-2022 BooKHackers
  • ホーム
    ホーム
  • ホーム
    公式連載
  • ホーム
    連載中
  • ホーム
    完結